成長期のお子さんの背の伸び具合は、食事を作る母親にとって悩みの種の一つですよね。

背を伸ばすためにと牛乳やお肉や野菜など成長期に良いと聞く食べ物は食べさせているつもりでも、お子さんの成長不足はもしかすると「亜鉛不足」かもしれません。

亜鉛は背を伸ばすために必要な栄養素と言わています。そんな亜鉛について詳しく見ていきましょう!
 

 

亜鉛とはどんな栄養素?

 
亜鉛はミネラルの一種で、たんぱく質の合成を促進させる働きや味覚を正常に保つ働き、皮膚や粘膜の健康を維持する働き、新陳代謝を助ける働きを担っています。
 

亜鉛が背を伸ばす成長期に必要な理由は?

 
その亜鉛は背を伸ばすことにも密接に関わっています。骨の主原料はたんぱく質です。

前述した通り、亜鉛はたんぱく質の合成を促進させる働きがあることから、亜鉛は骨を作る土台作りに欠かせない栄養素なのです。

また、亜鉛には成長ホルモンを形成する栄養素でもあることから背を伸ばすためにも成長期に欠かせない栄養素なのです。

しかし、亜鉛は成人でも不足しがちな栄養素と言われており、特に成長期のお子さんが亜鉛不足になると、たんぱく質の合成がスムーズに行われなくなり身長や体重などの成長に遅れや免疫力の低下をもたらしてしまいます。

背を伸ばすためにもその他の成長のためにも亜鉛は欠かせない栄養素だということです。

反対に亜鉛を過剰に摂取すると鉄分や銅の吸収を阻害してしまい、貧血や免疫低下を引き起こす可能性があります。
 
 

亜鉛の1日目安摂取量は?

 
亜鉛の1日目安摂取量は、成人男性が11mg・女性が8mgとされており、成長期の9歳~13歳の男の子が8mg・女の子が8mg、 14歳~18歳の男の子が11mg・女の子が9mgとされています。

亜鉛を豊富に含む食材の代表格ともいえる牡蠣なら5個~6個で成人の目安摂取量を摂取できるのですが、毎日牡蠣を食べ続けることは難しいことです。

そのため、亜鉛を含む食材である牛肉や豚・鶏レバー、卵黄、海苔、納豆、ひじきなどをバランス良く摂取すると良いでしょう。
 
 

現代社会が取り巻く亜鉛不足とは?

 
しかし、現代は両親の共働きによる孤食や食の欧米化などの理由で、インスタント食品やファーストフード、加工食品などを朝から食べる子どもが増えてきています。

これは、亜鉛不足の典型的な原因です。

インスタント食品や加工食品は精製された原料が使用されており、亜鉛をほとんど含んでいません。さらに亜鉛はストレスによって消費されてしまう栄養素です。

背をのばすためでなく、健康的な体づくりのためにも食事やストレスには気を付けるべきと言えます。
 
 

おわりに

 
成長期のお子さんに亜鉛がいかに必要なのかお分かりいただけたでしょうか。

また、亜鉛はビタミンCと一緒に摂取すると吸収されやすくなるので、牡蠣にレモンをかける食べ方をはじめ、亜鉛を含む食事に果物をプラスすると良いでしょう。