成長期の子供をもつお母さんが頭を抱えるのが毎日の食事ではないでしょうか。
和食や洋食などのバリエーションはもたせることができても、しっかり身長を伸ばす栄養素を与えられているのか自信がないというお母さんも多いと思います。
そこで、子供の身長を伸ばすために必要な栄養素についてご紹介したいと思います。
まずはお母さんが栄養素を知り、安心して身長を伸ばす食事を子供に与えてあげましょう。
筋肉や脳のエネルギーとなる「炭水化物」
ヒトが生きていく上で、エネルギーは必要不可欠です。
そのエネルギーを生み出すには炭水化物が重要です。
炭水化物はエネルギーとなるだけでなく、疲労回復や体温維持の働きもあります。
子供の成長期だけでなく生きていく上で重要な栄養素である炭水化物は、お米や麺類・餅・パン・さつまいも・バナナ・小豆などに豊富に含まれています。
表面的な体重が気になったり、痩せ型がキレイと言われる時代ですが、炭水化物を抜くことは成長期だけでなく、将来の体を築き上げる上でも避けるべきと言えます。
筋肉や体の基礎をつくる「たんぱく質」
たんぱく質とは、ヒトを構成する成分で水分に次に多い成分で、お肉やお魚、卵や乳製品・大豆製品に豊富に含まれています。
また、骨の形成にたんぱく質は欠かせることはできません。
成長ホルモンの分泌を促してくれる働きからもたんぱく質は非常に重要な栄養素です。
カルシウムと密接に関係している「ビタミンC」
ビタミンCはカルシウムの吸収効率を上げて、骨の新陳代謝を促進させる働きがあることから身長を伸ばす上で欠かせない栄養素なのです。
さらに、身長を伸ばすことをはじめとする成長に欠かせない成長ホルモンはストレスに弱い性質があります。
しかし、ビタミンCはストレスと戦う働きがあるため、ストレスによる成長ホルモンの抑制を止める働きがあるのです。
ビタミンCは、緑黄色野菜やレモン・いちご・りんごなどの果物に豊富に含まれていますが水溶性ビタミンでと加熱と水に弱いため、生での摂取がおススメです。
カルシウムの吸収を助け、骨の発達に働く「ビタミンD」
ビタミンDはカルシウムが骨に吸着する助けをしてくれる上、腸からのカルシウム吸収を手助けしてくれます。
実は、カルシウムは吸収されにくい栄養素なのです。
是非、カルシウムの吸収率を上げるためにもビタミンDを摂取しましょう。
また、ビタミンDは食事から摂取できますが、太陽に当たることでも生成できる、別名「太陽のビタミン」なのです。
薄着で10分~20分日光浴するだけで、ビタミンDが生成できます。
ビタミンDは、お魚や干し椎茸に豊富に含まれています。
健康で丈夫な骨と歯をつくる「カルシウム」
カルシウムは骨や歯の原料であり、骨の新陳代謝にも欠かせない栄養素のため、身長を伸ばす上では絶対不可欠な栄養素です。
カルシウムは、牛乳やチーズ・鰯などの小魚・小松菜やモロヘイヤに豊富に含まれています。
カルシウムと共に働く「マグネシウム」
カルシウムとマグネシウムには密接な関係があり、どちらかが多い場合や少ない場合、体内のバランスが崩れ、様々な不調の引き金となってしまうのです。
そして、マグネシウムにはカルシウムが骨や歯に行き届くように調節する働きがありマグネシウム:カルシウムの比率は:1:2が理想とされています。
マグネシウムが豊富な食材としては、大豆製品やレモン・バナナ・アーモンドなどです。
おわりに
身長を伸ばす栄養素とそれぞれの働きや食材はお分かりいただけたでしょうか。
慣れるまでは大変かもしれませんが、主食・主菜・副菜・汁物・デザートのバランスを毎日整えることで、子供に大切な栄養素を与えてあげることができるのです。
子供の成長だけでなく、ご家族の健康維持のためにもなるはずです。
是非、ご参考ください。