睡眠が人にとって、必要なことは誰もがご存知のことだと思います。
脳や体の休息や自律神経の休息、細胞の生まれ変わりなどの目的がある睡眠ですが、特に成長期の中学生にとっての睡眠はとても重要です。
今回は、中学生の成長期の睡眠の必要性や理想の睡眠時間や現実などをご紹介したいと思います。
中学生の睡眠の必要性
骨や筋肉の成長に欠かせない成長ホルモンは、睡眠中に最も多く分泌されます。
成長ホルモンは、成長期の子どもだけでなく生涯にわたって必要なホルモンで、体内の代謝や血糖値などを維持する働きをしています。
特に成長期は体が成長するので成長ホルモンが必要なのですが、しっかりとした睡眠時間がとられないことから成長ホルモンが分泌されない課題があります。
中学生の理想的な睡眠時間はどれくらい?
中学生の理想的な睡眠時間は8時間半~9時間とされています。
つまり、朝7時に起きる場合は10時から10時30分には寝る必要があるということです。
現代の中学生の睡眠時間における課題点
理想的な睡眠時間を知った時、「それは寝るのが早すぎる。」と思われた方も多いのではないでしょうか。
実際に、中学生の平均睡眠時間は理想よりも1時間程短くなっています。
習い事や宿題・ゲームやスマホなど現代社会が取り囲む課題が露わになっているのです。
また、中学生になると体力がついてきていることから睡眠不足を体力でカバーすることができているのですが、休日に睡眠不足を補おうと睡眠時間が長くなりすることで不規則な生活になりがちなことが中学生の課題でもあります。
不規則な生活は成長ホルモンの分泌を低下させ、身長や筋肉・免疫力などの成長を低下させてしまいます。
また、成長ホルモンは夜の睡眠時に多く分泌されます。
昼寝や夕方に寝てしまうと夜中の成長ホルモンの分泌に支障がでるので、眠るのは夜が理想なのです。
子どもの睡眠不足に親がしてあげられること
睡眠不足は成長不良に大きく関わる課題です。
親としては、口で「早く寝なさい。」と言うだけではなく、なぜ早く寝る必要があるのか、また良質な睡眠がとれるように食事の時間や食事の内容なども工夫してあげてください。食事は寝る3時間前には終わらせ、眠る時には胃腸も休ませてあげましょう。
そして、お肉やお魚・乳製品・ナッツ類・大豆製品・卵には良質な睡眠を促す「トリプトファン」が豊富に含まれています。
是非、積極的に食事に取り入れてあげてください。
成長に必要な要素「睡眠」
現代社会がとりまく成長期の睡眠不足は大きな問題です。
お子さん自身が睡眠不足と認識していない場合や親御さんが忙しい場合やお子さんもすることがあるという認識があり、子どもの睡眠不足に気付かないことが多いのです。
しかし、睡眠は成長に必要な要素であり、今後の身体づくりを決める成長期に欠かせません。
子育ての一環として、サポートしてあげましょう。