中学生頃の成長期のお子さんをもつ親御さんは、何かと心配が付きものですよね。
特に女子の場合は平均して12歳ごろに生理(月経)がはじまると言われており、大人へ急成長する時期です。
また、女子は生理が始まると身長が伸びないという情報が行き交っているため親としては不安も募りますよね。
そこで今回は、中学生の女子の成長を示す「身長と生理」の関係に着目してご説明したいと思います。
生理がはじまったら身長が伸びなくなるの?
まず、生理が始まった=身長が伸びなくなるということは間違いです。
明確には、生理が始まるということは身長が伸びることを意味する骨端線(こつたんせん)が閉じる目安を教えてくれており、「最終的に身長の伸びが止まる時期が迫っている」ことを意味しています。
生理と身長の関係
生理がはじまるとは、卵巣から女性ホルモンであるエストロゲンが分泌されたということです。
このエストロゲンには骨年齢を上昇させる働きがあり、骨年齢が上昇すると骨端線が閉じる準備をはじめるのです。
平均的には、生理がはじまった後でも身長は6cmも伸びるデータがあります。
また、生理がはじまった年齢とその時の身長から最終的な身長を予測できる計算式があるので参考にしてみてください。
最終的な身長=(生理がはじまった時の身長×0.983)+(30-生理がはじまった年齢×1.58)
あくまでもひとつの目安として参考にしてくださいね。
生理がはじまっても身長を伸ばす秘訣は?
では、生理がはじまると身長が止まる時期を待つしかないかと言うとそうでもありません。
実は少しの工夫で身長をより伸ばせるポイントがあります。
それが「睡眠」「食事」「運動」「ストレスをためない」という4点です。
特に「睡眠」と「食事」が効果的なポイントなのです。
睡眠は、小学生は8~9時間、中学生は7時間以上の睡眠時間が重要で、スマホや勉強など様々な要因で睡眠時間が少なくなっている現代ですが、それは成長を妨げる要因でもあります。
食事では、たんぱく質を中心にした食事を心がけましょう。
また、中学生頃の女子に欠かせない栄養素が鉄分です。
身長が伸び筋肉量も増える中学生頃には、肝臓に貯蔵されている鉄分が減少し貧血や無月経を引き起こすことがあります。
これから体が成長する大事な時期なので積極的に鉄分を摂取しましょう。
さらに、女子に多くみられる過度なダイエットも身長を伸ばす成長期には望ましくありません。
しっかり親が食事を摂る意味を理解してお子さんをサポートしてあげましょう。
おわりに
身長が伸びることを意味する骨端線が伸びるということですが、骨端線が閉じた後には、身長を伸ばすことはできません。
親御さんは生理がはじまったということは身長の伸びが止まる時期が迫っていると理解し、規則正しい生活でも成長をサポートしてあげましょう。