最近の子供は身長が高く、脚もすらっと長い子が多いですよね。

高校生くらいになると年頃のせいか自分のスタイルも気になるようです。

みなさんは正座の生活だと身長が縮むという噂を聞いたことがありますか?

縮むというのは大げさにしても、身長が伸びにくいというのは聞いたことがあるのではないでしょうか。

それがもし本当であれば正座をするのは嫌ですよね。

そこで今回は本当に正座をすると身長が伸びないのかを確認しましょう。
 
 

日本人の身長が低いのは正座のせい?

 
「日本人の身長が低いのは正座のせいだ」このような噂を聞いたことのある人もおられるでしょう。

ですがそもそも日本人の身長が低かったのは食事の問題があったと思われます。

日本は島国で稲作文化によりお米を主食とし、野菜や海産物を副食として食べておりました。

明治初頭に欧米文化が入ってくるまで肉食はほとんどされませんでした。

そのため日本人の腸は欧米人の腸よりも長く、肉食よりも菜食に適するように進化してきました。

ですが肉食をしてこなかったために、今よりもカルシウムや動物性タンパク質の摂取が全体的に不足していたと考えられます。

そのため日本人の平均身長は低かったのです。

しかし明治時代、肉食が庶民の間でも定着すると順調に平均身長は伸びていきます。

昭和に入り第二次世界大戦に突入すると、戦中戦後と食べる物にも事欠く事態となりました。

この間に子供時代を過ごした人たちの平均身長はガクンと縮む結果となっています。

そして高度経済成長期を経ると、また日本人の平均身長は伸びていきます。

明治時代から昭和に至るまでの住宅を考えると、日本古来の和室での暮らしがほとんどであったはずです。

そこで正座による生活を送ってきてはいても平均身長が伸びてきているため、日本人の身長が低いのは正座のせいだとは言い切れません。
 
 

正座をすると本当に身長は縮むの?

 
正座によって足の血流が滞り、足の筋肉の発達が阻害され身長が縮むというのは可能性として低いと思われます。

確かに正座をすると一時的には血流が悪くなりますが、筋肉の発達に影響を及ぼすほどの長時間正座をしている人は見かけません。

住宅の欧米化により机と椅子で生活する家庭も増えていますし、小学校に入学してから高校生活に至るまで机と椅子で長時間過ごしてきた現代人ですから、もし本当に中高生で身長が縮むとすれば病的要因があげられます。

身長が縮む病気といえば、脚気と骨粗鬆症。

どちらも骨の発達に異常をきたします。

それと日本人に多いのが脊柱側弯症(脊椎側弯症)。

これは背骨が横にS字に曲がってしまう病気です。

中学校でもこの検査が実施されます。

おじぎをした時に肩甲骨の位置が左右で違いが出るので見当をつけますが、性格にはレントゲン検査の結果で判断します。

早期発見しコルセットで矯正することで治療します。

背骨が横にS字に曲がることで身長が縮むのも症状のひとつです。

あとは猫背です。

座った位置と机の高さが合わないとどうしても猫背になりやすく、習慣になると身長が縮んだように見えます。

これは矯正や普段の姿勢を正しく保つことで治せます。
 
 
終わりに
 
正座をしたままで後ろに寝転ぶ簡単なストレッチがあるのですが、身長が伸びる効果があると話題になっています。

また違う記事でご紹介したいと思います。

いろいろな説があって真剣に悩んでいる人は惑わされてしまいますね。