高校生になるとスマートフォンを持っている子供がほとんどですね。

寝る直前までスマホをいじっているんですよね~と笑いながら話されるお母さんもよくいらっしゃいます。

でも寝る前にスマホを使うと身長が伸びないという話、聞いたことがありますか?

今回は寝る前のスマホがどう身長の伸びに関係してくるかを確認してみましょう。
 
 

身長が伸びる要素って何?

どうして人間の身長は伸びるのでしょう。

それは3つの大きな要素があります。

昔から「よく食べよく寝てよく遊ぶ」子供が大きくなると言われるように、栄養と睡眠と運動がその3大要素です。

背が伸びるためには必要な栄養を十分とり、良質な睡眠を確保し、適度な運動をすれば、成長期にある健康な子供ならだれでも身長は伸びます。

「でもうちの子供はよく食べてよく寝ているし部活動もしているけれど身長は伸び悩んでいるわね」と心配されておられる親御さんは一度、眠る前の子供さんの様子を確認してみると良いと思います。

寝る前にスマホやタブレットをいじっていませんか?
 
 

ブルーライトが身長に与える影響

 
「なぜスマホやタブレットが身長に関係するの?」と思われる方もあると思います。

それには二つの要因があります。

一つ目はブルーライトの影響です。

スマホやタブレットやパソコンの画面を仕事で作業する方は、使っている時と使わない時で目の疲れが違うことに気がついていると思います。

これはスマホなどの画面から出るブルーライトが原因です。

ブルーライトの出る画面を長時間眺めていると、疲れ目症状が出て目の奥が痛くなったり頭痛がしたりします。

残像で目をつぶっていても明るさを感じることもあり、布団に入り眠ろうとしても眠れない状態になることがあります。

また、ブルーライトはメラトニンの分泌に関わりがあることがわかっています。

メラトニンは周囲が暗くなると眠気を誘う、いわゆる睡眠促進作用のあるホルモンです。

睡眠と覚醒のリズムを調整することで、25時間周期の体内時計を24時間にリセットし直し快適な日常生活が送れるように働いています。

体内時計がずれてしまうと時差ボケのようになり、朝は眠くて起きられず朝食も摂らずに学校へ向かい、だるくて運動もしたくないという状態になります。

そのような状態では睡眠も栄養も運動も不足してしまうのです。
 
 

スマホが身長の伸びに影響を与える心理的・精神的な要因

二つ目は心理的・精神的な要因です。

スマホは今や連絡手段でもあり手軽なショッピングツールでもありゲーム機でもあります。

多機能で便利な使い方ができる反面、朝でも夜でもメールを発着信したり、仲間とゲームをしたりとしょっちゅう覗き込む子供も多いですね。

依存とまではいかなくても夜中までメールをやり取りすると、メールの内容によっては精神が興奮状態になり寝付けない場合も出てきます。

そのように眠りが浅くなり寝付けない状態になると、寝ている間にたくさん分泌されるはずの成長ホルモンがうまく作用しなくなり、その結果身長が思うように伸びなくなるのです。
 
 

おわりに

寝る前にスマホを見ると身長が伸びないと言われている理由はおわかりいただけたでしょうか。

身長を伸ばすためには栄養・睡眠・運動のどれが欠けても成果は出ません。

スマホが友達との重要なコミュニケーションツールとなっている今、それをやめろというのは難しいと思います。

ですが、寝る前に心身に与える影響を教えてあげ、できるだけ寝る前は使わない方法へ持っていけるといいですね。