成長期の子どもを悩ませてしまうのが、自分の身長の伸び具合です。

身長の伸び方には個人差があると頭では分かっていても、周りがどんどん成長していくと自分は大丈夫なのか不安や焦りを感じてしまいますよね。

身長が伸びることをはじめとする成長には「睡眠」「食事」「運動・スポーツ」が欠かせないと言われています。

そこで、今回は「スポーツ」に着目して身長とスポーツの関係をご紹介したいと思います。
 
 

身長とスポーツの関係

 
身長が伸びるメカニズムとして、深い睡眠中に分泌される成長ホルモンが重要な働きをしてくれます。

そして、分泌量は睡眠中に比べると少ないにしてもスポーツを行っている時も成長ホルモンが分泌されることが明らかになっています。

スポーツをはじめてから約15分後から成長ホルモンの分泌ははじまり、終了後も3時間聖著ホルモンの分泌が続くと言われています。

さらに、睡眠中の成長ホルモンの分泌量はスポーツを行なった日の方が行わない日よりも増加することも明らかになっています。

そして、スポーツなど適度な運動をしたことで適度な疲労を感じ、深い睡眠を招くことで成長ホルモンの分泌を促進することもできます。

これらから身長を伸ばすためにはスポーツが大いに関係していることが分かります。

また、スポーツをすることで血流が促進されることにより、筋肉や血管・神経・内臓などの成長も促され良いこと尽くめなのです。
 
 

過剰なスポーツは成長を妨げる?

 
スポーツが身長を伸ばすことや成長に関係しているということがお分かり頂けたと思いますが、実は過剰なスポーツは逆効果なのです。

その理由は①栄養不足②筋肉③ストレスです。
 

過激なスポーツが身長の伸びに良くない理由:栄養不足

まず、過剰なスポーツをすることによって大量の汗が流れます。

汗にはカルシウムイオンが大量に含まれており、カルシウム不足の原因になってしまうのです。

また、スポーツで消費したエネルギーを補充したり傷ついた筋肉を修復するためには、大量のエネルギーなどの栄養素を食事から摂取する必要があります。

しかし、少食や好き嫌いなどが問題の子どもの場合、必要な栄養素が食事で十分に補えないことがあります。

その結果、成長に必要な栄養素が不足し、身長が伸びにくくなることがあります。
 

過激なスポーツが身長の伸びに良くない理由:筋肉

過剰なスポーツによって筋肉が付き過ぎると身長=骨が伸びる際に筋肉が邪魔になってしまうことがあるのです。

そのため筋肉の付け過ぎは低身長の引き金になってしまう可能性があります。
 

過激なスポーツが身長の伸びに良くない理由:ストレス

スポーツを行う中で、人と競ったり上位を目指そうとすると知らず知らずのうちにプレッシャーを感じ、強いストレスを感じることがあります。

実は、ストレスには成長ホルモンの分泌量を減らしてしまう働きや成長ホルモンの質を悪くしてしまう働きがあります。
 
 

おわりに

 
適度なスポーツは成長に欠かせないのですが、過剰なスポーツは逆効果だという関係がお分かり頂けたでしょうか。

それでもスポーツに打ち込みたいという方は、しっかり食事で栄養素を摂取しストレスをためないように周囲の人に甘えることも大切です。

悩みがある時は抱え込まずご家族やお友達に相談してみると良いでしょう。