子どもを育てている親御さんにとって、子どもの成長は何よりの喜びであると共に心配の種でもありますよね。
特にお子さんが中学生にもなると周りの子どもたちがぐんぐん成長している様子と比べてしまうこともあり、我が子の成長が遅いと不安をいだく親御さんも多いのです。
そこで、今回は中学生のお子さんの成長が遅いと心配されている親御さんに知っておいて欲しい内容をご紹介したいと思います。
成長期には個人差がある
一般的に中学生が成長期ということで、身長や体型に変化が見られることが多いです。
女の子であれば10歳~12歳、男の子であれば12歳~14歳が平均です。
しかし、これは平均であり子どもの成長は個人差が大きいこと親御さんがしっかり理解しておいてあげましょう。
そのことを知らず成長が遅いと感じているような言動や態度は、お子さんのプライドを傷つけ、自信を失わせてしまう可能性があります。
成長には、遺伝や生活習慣、そしてお子さんの成長タイプによって大きく異なりますので、詳しくご紹介したいと思います。
遺伝から見る身長の目安
身長は、両親からの遺伝が関係している可能性があります。
目安として、お子さんの最終身長を計算式で算出する方法があります。
≪男の子の場合≫
(両親の身長合計+13)/2+2
≪女の子の場合≫
(両親の身長の合計-13)/2+2
この計算式の結果はあくまでも目安として参考にしてくださいね。
また、出生時の状況も関わってきます。
身長が平均よりも低く産まれた場合、成長の仕方も他のお子さんよりもゆっくりである可能性があります。
一概に他のお子さんと比べて遅いと決めつけるのは気を付けましょう。
生活習慣と成長の関係
お子さんの成長には、生活習慣の「睡眠」「食事」「運動」がとても大切なのです。
まず睡眠ですが、身長などの体の成長に働きかけてくれる成長ホルモンは眠っている時に分泌されています。
睡眠不足や不規則な生活は成長の妨げになるので要注意です。
現代の長時間のスマホも注意してあげましょう。
次に食事です。
成長に必要な栄養素は「カルシウム」と思われがちですが、実はカルシウムの他にも「たんぱく質」「ビタミン」「亜鉛」「マグネシウム」が大切なのです。
カルシウムばかりに気を取られないように、バランスの良い食事を提供してあげましょう。
そして、適度な運動も成長に欠かせません。
体を動かし骨の先である骨端腺(こつたいせん)を刺激することで身長は伸びるのです。
勉強も大事ですが、身体を動かして運動や遊ぶことは成長に欠かせないことなのです。
成長には早熟タイプと晩熟タイプがある
成長期の始まりは出生状況にもあるように、早熟タイプと晩熟タイプがあります。
男の子の場合、9歳ごろに身長が良く伸びる早熟タイプの子もいれば、14歳から急激に伸び始め高校生になっても伸び続ける晩熟タイプの男の子もいます。
中学生=成長期という見方も気をつけたいところなのです。
おわりに
お子さんの成長は様々な要因で個人差があること知っていただけたいでしょうか。
中学生頃に他のお子さんと比べ「成長が遅い」という思いこみで、お子さんを追い詰めないようにサポートしてあげましょう。
時に寝不足を注意することや苦手な野菜などの食事を提供することも親心の一つなのではないでしょうか。